Kariya Infrasound Database (1984-2004)

刈谷インフラサウンドデータベース (1984-2004) 概要

インフラサウンドとは、通常、周波数が20Hzよりも低い音波を指す。大気中のインフラサウンドを測定する目的で、3個の高感度コンデンサー型マイクロフォンが刈谷市にある愛知教育大学構内 (35.05N, 137.05E) に設置され、1984年から2004年まで田平誠(現名誉教授)により観測が行われた。このマイクロフォンにより測定される変動の周波数レンジはおおよそ0.04-1Hzである。この周波数帯域での振幅の小さいインフラサウンドの測定には主に風によって引きおこされる大気中の乱流がノイズとして強く影響するので、その影響を打ち消すための装置がTahira(1981)により開発され、刈谷での測定に採用された。原理は、乱流成分はある長さの線上ではお互いに相関しないことを利用し、打ち消すようにすることで、実際には長さの異なる数十メートルのパイプを束ね、マイクロフォンまで音波(気圧変動)を導くように設置された。

(詳細は、http://www.senior.aichi-edu.ac.jp/mtahira/IFS/IFS_top.htm 参照)

データのサンプリング周波数は20Hz (1984-1991)ないしは10Hz(1993-2004)で、数値フィルターにより平滑化の後、2分毎に3成分間の相互相関関数が計算され、その最大値の平均が0.6以上の場合はインフラサウンドのシグナルが含まれているという判断基準を設けてイベントが選択され、記録された。それ故、データは連続記録ではなく、イベント毎に最小2分間のデータが記録されている。

このデータベースは、3つの期間に分けられ、データの処理方法が多少異なる。

  1. 1984-1991: レコーダー用紙に記録された波形を目で見てシグナルが検出された。それ故、1993年以降の相関関数計算による自動検出結果に比較するとイベント数がかなり少ない。
  2. 1993 - 2004:  2分毎に3成分間の相互相関関数が計算され、その最大値の平均が0.6以上の場合はインフラサウンドのシグナルが含まれているという判断基準を設けてイベントが選択された。
  3. 1991 Pinatubo eruption events: 2日間に亘り、連続的にデータが記録された。サンプリング間隔は約8Hzであった。

データは、提供されたオリジナルデータのタイムコードを読み取って時刻情報を各データレコードに書きくわえたファイルと、ガウス型フィルターにより平滑化したデータ、およびそれをプロットしたgif形式ファイルが置かれている。

データの使用について

これらのデータは学術研究用に公開されているもので、商業利用や業務目的には使用しないでください。学術論文等で公表される際には、データの出典を明記願います。

連絡先

このデータベースに関する問い合わせは、下記にお願いします。
〒606-8502 京都市左京区北白川追分町
京都大学大学院理学研究科
附属地磁気世界資料解析センター
TEL: 075-753-3929
FAX: 075-722-7884
E-mail: iyemori@kugi.kyoto-u.ac.jp

データについての注意点

  1. 測定された元の値と、バンドパスをかけて、平滑化とオフセットと長周期成分を除いた値、およびバンドパスをかけたデータのプロット図がダウンロードできる。
    igaYYYYMMDDHH.ifs(1984-1990):original
    igaYYYYMMDDHHMM.ifs(1991-2004):original
    igaYYYYMMDDHH.bpf(1984-1990):band-pass filtered
    igaYYYYMMDDHHMM.bpf(1991-2004):band-pass filtered
    igaYYYYMMDDHH.gif(1984-1990):GIF image file of data plot
    igaYYYYMMDDHHMM.gif(1991-2004):GIF image file of data plot
    人工ノイズが含まれる場合があるが、除去されていない。
  2. 時刻の絶対精度は、1993-1994年以外は、約1秒。
  3. 表示時刻は日本時間(JST)。
  4. 3つのセンサーの位置 (図1参照):
    IGAYA-E (IGE):(35.050029432N, 137.053477763E)
    IGAYA-W (IGW):(35.052285212N, 137.048156262E)
    IGAYA-N (IGN):(35.055319658N, 137.05160737E)

プロット画像の例

Acknowledgments

データベース化および公開には、日本学術振興会・科学研究費補助金(20244081)「地球惑星科学仮想データセンターの構築と機能の実証的研究」および、文部科学省・特別教育研究経費「超高層大気長期変動の全球地上ネットワーク観測・研究」の一部が使用されました。