地球惑星科学仮想データセンター / Virtual Data Center for Earth & Planetary Sciences

地球惑星科学仮想データセンター (VDCforEPS)研究目的

 環境科学、プレート沈み込み帯の科学、宇宙天気研究などを典型例とし、近年その重要性が様々な局面で強調される「分野横断的」或いは「学際的」地球科学の組織的推進には、研究組織の新設・再編やデータの集積・自由な交換を図るだけでは不十分である。専門的知識に乏しく、また、人的交流もあまりない、しかし研究の展開上必要となる異分野のデータがどこにどのような形で存在するのか、またそのデータの意味・内容を、誰もが広くかつ迅速に見渡せ、そのデータにスムースにたどり着ける環境の創出が極めて重要であると考えられる。

 すなわち、地球科学の学際化、異分野融合研究の必要性に鑑み、データ所在情報等のメタ情報を広範な地球惑星科学諸分野間で共有し、研究を効率よく推進するのに役立つ新たな仕組みを研究し、実現の可能性と有効性を実証する必要がある。

 データの規模・目的という点から現状を見ると、大学等での研究ベースの小規模なデータ収集と、政府レベルでの応用主眼の大規模なデータ収集という2つの典型的な場合が存在する。当研究計画では、この2極間のさまざまな収集形態に位置する世界資料センターや研究機関のデータ部門、或いは分野毎の仮想観測所(Virtual Observatory)などを、地球惑星科学メタ情報データベースを核として、サイバースペースで結合し、異分野横断・学際研究推進のための母体となる『地球惑星科学仮想データセンター』実現の可能性と有効性を実証的に研究する。

家森 俊彦 / T. Iyemori
京都大学大学院理学研究科附属地磁気世界資料解析センター